在宅勤務をはじめてちょうど3週間が経ったちゃびんです。
仕事のペースにも慣れてきて、時間的なメリハリもつけられるようになってきました。
そうはいっても会社にいるより喋ることはないですし、オフィスと違って携帯以外の電話も鳴らないから静かなものです。
同じく在宅勤務をしているメンバーとzoomなどを使用してweb会議を行いますが、会社で働いているよりも精神的にはキツイ面が多いようです。
わたしも普段は短時間でできる業務をダラダラとやってしまうといった非効率な面が出てきたり、会話をほとんどしないので何かに追い立てられるような感覚に襲われます。
さらに在宅勤務は運動不足になりがちです。その対策として早朝のジョギングをはじめたので、身体は少しずつ楽になってきています。
一方で精神的にキツイ状況を打破することはなかなか簡単にはいかないようです。
みなさんの中でも在宅勤務の特殊な環境でストレスを溜めている方はいませんか?
そんな方にぜひオススメしたい内容です。
わたしの対策としてこころのストレッチをすることにしています。
誰でも簡単にできて、特に何も道具や技術は必要としないので試してみてはいかがでしょうか?
では自己流ではありますが、そのやり方を紹介していきます。
こころをストレッチするために必要な準備
今まで日記をつけていたことがある人はその日記帳を用意しましょう。
これは本当になんでも良いのですが、小学校や中学校の卒業アルバムでもいいですし、学生の時に書いた作文でもいいです。
むかし自分で書いた文章がパソコンの中に残っていれば、そのファイルを開くことでもいいです。
ここでは必要なものは、むかし自分が書いた文章を手元に用意してほしいということです。
日記なんてつけていないし、卒業アルバムや文集は実家に置いてあるという人も多いでしょう。
その場合は、自分のLINEやメールで構わないです。
数年前にやりとりした履歴の中から適当に用意してもらうだけで構いません。
LINEやメールの場合は、いくつか同じ人とやりとりをした履歴があると一番良いでしょう。
「まどかの暮らし方」さんで日記を書くコツがわかりやすく紹介されています。
文章ならばなんでも良いのですが、一旦整理します。
- 日記
- 卒業アルバムや文集
- LINEやメール
- 仕事で作った報告書
これらの文章を手元に用意してください。
こころのストレッチはじめました
目の前にその文章を広げたのなら、もう準備は終了です。
ここからは仕事の手を止めて、音も消して、ひとまず深呼吸をします。
あとは何も考えずに目の前の文章を読んでいきましょう。
何回も繰り返しゆっくりと読んでいくのがおすすめです。
ここから本番、こころのストレッチ
繰り返し読んでいるうちに、この時はこんなことを考えていたのかと新たな発見や気づきがあります。
仕事や恋愛に悩んでいたかもしれませんし、何をしても上手くいっていた無敵な時間を過ごしていたかもしれません。
きっとそんな懐かしいことを思い出すでしょう。
その当時よく流れていたヒット曲なんか思い出してみたり、流行った映画のタイトルが浮かんできたりするのかもしれません。
それはそれで構いません。
道を逸れていって、何を頭の中で思い浮かべたって構わないのです。
ボーっとしながら短時間にいろいろなことが頭を巡ります。想像力を駆使して、できるだけ思い出しましょう。
感覚的には頭の中だけ時間旅行をしているような状態です。
ひとしきり想像の中の旅行を楽しむことができれば、もうこころのストレッチができています。
きっとこころが軽くなっていると思います。
わたしは日ごろから、こころのストレッチ用に感情が動かされた出来事などを短文でまとめるようにしています。
もちろん毎日書き留める必要はありません。
自分が感動したり、悲しかったり、楽しかったり、怒ったりした時で構いません。書式だって、長さだって決まりはありません。ご自由にどうぞ。
こころのストレッチ実践編〜ちゃびんの場合〜
わたしは在宅勤務が3週間経ち、外出自粛なども相まってストレス過多になってきたなと感じたので、今まさに以前の文章を読んでいました。
恥ずかし気もなくタイトルまでつけているので、紹介しますね。2011年8月14日に書いたものです。
プロとアマの差 〜清々しい敗者
今日出かける前に時間が空いたため、高校野球を観ていた。カードは北北海道代表「白樺学園」と和歌山代表「智弁和歌山」だ。結果的には延長10回に強豪打線を誇る智弁和歌山がサヨナラ勝ちをした。試合を観はじめたのは9回から。遅すぎんだろ・・という話は置いておいて、9回までにともに6点ずつを取り合い延長に突入した。10回表、白樺学園が1点を奪い、勝利へ限りなく近づいた。
あと3つのアウトを取れば終わり。野球は27のアウトを取れば終わりだが、何故だか最後の3つは難しい。いつだってドラマが生まれるのはこのラスト3つのアウト。敗戦濃厚かと思われたが、そこは名門智弁和歌山。簡単には終わらない。同点に追いつき、なお1アウト1塁2塁。智弁が一気にサヨナラのチャンスを迎えた。
これから起こるドラマに心を突き動かされた。次のバッターが送りバントをしたときに「あっ、ダメだ!」と叫んだ。不思議なものでどちらの地域にも思い入れはないが、同点の9回から観ていたときになんとなく白樺学園に肩入れしていた。智弁バッターのバントは3塁前に転がるいいバントだった。送りバントとしては完璧な類い。ダメだ!叫んだのは完璧なバントされたからではない。白樺の3塁手の前進が一瞬遅れたようにみえたからだ。 投げても間に合うかどうかのギリギリのタイミング。だが躊躇せずに1塁に送球した。結果はそれが悪送球になり、2塁ランナーがホームイン。智弁和歌山のサヨナラ勝ちになった。
僕はこのプレーにプロとアマの差を痛感した。プロだったら投げなかっただろう。フィルダースチョイスで1アウト満塁から勝負すれば良い。アウトになるかどうかは際どいタイミングであり 、少しでも送球が逸れたら2塁ランナーはホームに駆け込んでしまう。非常にリスクを伴ったプレーだからだ。ただ白樺学園の3塁手、彼は投げた。何も躊躇わず。リスクの欠片を恐れずに。
プロになれば、魅せるプレーとともに、勝利が絶対義務付けられる。勝利から逆算したプレーを選択する筈だし、選択するべきだと考える。自分の仕事に置き換えてもそうかもしれない。常にリスクヘッジの毎日だ。結果とともに、危険を限りなく排除した選択を迫られる。もちろんプロの仕事としては当然の選択だ。ただそれによって失われてきたダイナミズムは果てしない。冒険した企画は稟議を得ることは難しい。ジャッジしている人間がみんなプロという肩書きを持った大人なのだから。
結果、白樺学園は負けた。あのとき1塁へ投げなくて、1アウト満塁から勝負していたとしても、同じ結末だったかもしれない。でも、あのとき投げたんだ。何も恐れずに投げたんだ。
それが出来ない大人に向かってのメッセージであるかのように。 白樺学園は次の試合に進めない。彼らの二度とこない夏は今日で終わった。あまりにも清々しい敗者だった。
二度とこない夏はチャレンジを忘れた大人にもある。そんなことを教わった真夏の暑い日だった。
文責:ちゃびん
高校野球をみていて心に訴えかけるシーンだったんでしょうね。
そのときに感情や思いが完璧にそのままではないですが、改めて読むとまた違う感情も芽生えてきます。
不透明で先が見えない状況にモヤモヤする日々が続いており、在宅勤務や外出自粛も相まって余計に閉塞感を感じていますが、読んだらスッキリしました。
わたしのプロフィールにも書きましたが、自分で書いたものを読むことが好きという変態的な性質にもよるのかもしれません。
わたしのこころをストレッチする方法としてみなさんにもオススメします。
ぜひ試してみてください。新たな発見がきっとあると思います。