今年は各地のスキー場で雪が降らず営業できないくらい暖冬といわれていますが、やはり寒いですね。
わたしは子どもの頃からずっーと冬が嫌で嫌でたまりません。
寒いと何もする気が起きなくなってしまします。春夏だけが永遠に繰り返せばいいのにと子どもながらに思い続けて、この歳になりました。
それほどまでに寒さが苦手なのです。
苦手意識が生まれるとき
たとえば、運動が苦手、勉強が苦手、病院が苦手、人混みが苦手、あの上司が苦手、パクチーが苦手・・・などといったように、誰にでも苦手なものはあると思います。
ひとつずつ挙げていけばキリがありませんが、わたしの場合はそれが寒さでした。
家の中であれば、暖房をつけて、たくさん着込んで、毛布を被ってやり過ごすこともできますが、外にいる場合だとそういうわけにもいきません。
そのため冬場は外出するのが億劫になります。もう40数回も冬を過ごしてきたのに、どの冬も代わり映えせずにそんな思いになります。
ほんの小さな好き嫌いから、いまだに大きく影響を与える苦手という意識。
一度でも「嫌だなぁ」と思うことで苦手意識は無意識に作られていきます。
その小さい「嫌だなぁ」が無意識に積み重なることで、苦手意識として意識の中に現れるのだと思います。
初めて口にする食べ物で、見た目や匂い、味が「嫌だなぁ」と思ってしまえば、それ以降は意識的に食べることをしなくなります。
些細なことですが、食べ物の苦手なんてそんなきっかけから生まれるんではないでしょうか。
もう記憶にはありませんが、幼少期の冬に何かしらの嫌なことがあったのかもしれません。
こんなに苦手になるほど冬に嫌なことをされたのかもしれませんね。
それ以降はずっと苦手。
ずっと冬を避けて生きています。
苦手意識が引き起こす問題
たとえ苦手なものがあっても、生きていく上で何の支障もきたさなければ問題はありません。
ところがわたしは、その苦手をこじらせてしまって大きな問題を抱えるようになりました。
それは「二度寝」です。
眠りに落ちていく快感を1日のうちに2回も味わえる、そう誰もが羨むほど熱烈に愛されているあの「二度寝」。
わたしは冬場、この「二度寝」に悩まされます。
「もちろん朝はみんな眠いんだ!」
「誰だってその気持ちを抱えながら頑張って起きているんだ!」
「単なる甘え!」
という叱咤激励の声があることは百も承知しています。
わたしも自分で病気を疑うほどに、自分の身体がいうことをききません。
春夏秋・・・は大丈夫。どんなに睡眠時間が短くても「二度寝」をしたいとは思いませんし、実際することもありません。
このことはずっと疑問に思っていました。
そして「二度寝」をすると頭がぼーっとしてしまう日もあれば、眠気はスッキリとれて清々しい日もあります。
これは「二度寝」をする時間に影響しているのか、前日の睡眠時間が影響しているのかはわかりません。
二度寝は果たして身体に良くないのか・・ここについては様々な見解があるようですね。
みなさんの中にも同じような問題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
では、具体的に何が問題となるのかを考えていきます。
「二度寝」をすることで朝仕事に遅れるといった社会人として許され難い支障をきたします。
これは自分の生活がかかっていることなので、非常に重要な問題ですね。
それでも冬場は「二度寝」が勝ってしまう。
人生の一大事であるのにも関わらず・・・。
苦手意識を克服するために
数年前の冬のこと。
この年の冬はとても寒かったと記憶しています。
東京にも積もるほどの雪が降り、そんな積雪がひと月の間に何回かありました。
いまとなっては、なぜその行動を取ったのかは覚えていませんが、冬のある朝にたまたまネットでみた乾布摩擦をやってみました。
やり方は次の通り。
まずは、朝起きてすぐに外に出ます。
きっとパジャマやジャージでしょうから玄関から勢いよく出ない方がいいですね。近隣住民の目も気になりますので。
わたしの場合はベランダに出ました。
布団から出たばかりの冬の朝は身体に帯びた熱がとても貴重です。
その熱を一瞬で奪い去ります。
つぎに思い切ってパジャマの上を脱いでみましょう。
あとはタオルでひたすら上半身を擦ります。
もちろん涙が出てくるほど寒いですが、歯を食いしばり、無心で祈るように擦り続けます。
そうすると、身体もほんのり温かくなってきたことを感じてくるでしょう。
さっき外に出てすぐに奪われた熱とは違う熱が身体をまといはじめてきます。
この日から毎日、わたしは乾布摩擦を続けています。毎日続けた方が習慣化しやすいため、寒い朝の早起き乾布摩擦はツラくてしんどいですが、続けています。
苦手意識の上書き保存
乾布摩擦を続けて以来、冬への苦手意識はなくなりました。
その結果、「二度寝」もピタッと収まりました。
乾布摩擦が「二度寝」自体にどの程度効果をもたらしたのかは説明することができません。
現状、そういったエビデンスは見当たりませんでした。
ただ、わたしにはあっていたということだと思います。
乾布摩擦は本当に効果があるの?という疑問は誰しも思うようですね。医学的に証明されている根拠はないようです。ただ、乾いたタオルで皮膚を擦ることで、刺激になり、身体の働きを活性化する効果は見込めるようです。
自律神経を刺激することで、免疫力を上げるというのは専門家のなかでも共通の認識のようです。
自律神経が整い、自己免疫も向上したため、不規則さの代表格である「二度寝」が改善されたと考えるのは自然な流れですね。
乾布摩擦に加えて、ストレッチも行いました。
乾布摩擦が終わってから数分間、身体をよく伸ばすように意識してやりました。
乾布摩擦を5分、ストレッチを5分といった程度です。これならば出勤前の忙しい朝にも割ける時間ではないでしょうか。
「そもそも冬の朝早く、上着を脱いで外に出てるのに寒いことが苦手っておかしくない?」という意識が、わたしの中にある寒さが苦手、冬が苦手という意識を上書きしたのではないかと考えています。
そんなちょっと考え方を変えるだけで大きな成果を出せることもあるんだなと驚いた出来事です。
冬場の寒さに苦手意識を持っている場合、乾布摩擦をおすすめしますという話ですが、何かに苦手意識を持っている人は、少しばかり考え方を変えて、些細な変化を加えてみてはどうでしょうか。
なんとなくでも続けているうちに苦手意識は上書き保存されて、無意識に苦手ではなくなるかもしれません。
いろいろと試してみるうちに自分にあう効果的な解決方法はきっと見つかります。